暖かく無関心なホッとする人(P君)4480話

19:50 D君は今晩のリモート青年ができるようパソコンを設定した。


19:53
イノッチ 「こんばんわです。Dさん。暇ですね。」


D君 「ああ、こんばんわ。イノッチ。そうだね、あんまりというか、前より全然人と
    話さないからね。」
19:54
リーダー 「そうだね。マスクをしたままだとそんなに話す気にならないからね。」


D君 「あっ、こんばんわリーダー。」


ガッキー 「でもここならマスクを外して話せるから安心。」


てっぱん 「そうでごあす。よおD。」


D君 「なんかむかつくな、そのしゃべり方。昔と同じじゃんか。」


てっぱん 「気にすんなよ。そんなこと。」
19:55
サーティー 「こんばんわDさん。なんか盛り上がってますね。」


D君 「そうなんだよ。ここでは自由にしゃべれるからね。」


ホマキ 「そうなんですよ。誰かと自由に話さないとおかしくなりそうで。」


リーナ 「私はスーパーのレジのバイトを始めたんだけど、職場はおしゃべりするところ
     じゃないから、ここでしか自由に話せないんで。」


KK 「こんばんわそうだね。男でも誰かと話したいんだから、女性はなおさらだよね。」


ただのゲン 「そうだね、男性はわりと無口でも平気な人が多いけど、女性の方がよく
       しゃべるからね。あれでストレスを発散してるんだよ。多分。」


てっぱん 「わかってるじゃんか。そうなんだよ。男の趣味は釣りとか一人でやるものが
      多いけど、女性で釣りが趣味の人っていないからな。」
19:58
キムタク 「そうですね。そう言われてみればそうですね。」


コウちゃん 「だって釣りなんてしたって全然面白くないからね。」


ヤナギ 「それは男性と女性の脳の違いなんだ。」


D君 「違うってどこが?」


ヤナギ 「それは右脳と左脳を繋なぐ脳梁という機関が女性の方が太いんだ。」


コウちゃん 「太いとどうなるの?」
20:00
ヤナギ 「太いと右脳と左脳を結ぶケーブルを多くすることが出来るんだ。」


アリス 「多いと何かいいことあるの?」


ヤナギ 「あるよ。たとえば電話をしながら料理ができるとか、TVを見ながら
     電話できるとか、同時に複数のことができるんだけど、男性は専門職
     というか、一つの事に集中するのは得意だけど、同時に二つ別のことを
     やるのはちょっとね。」


スカーレット 「それでか。よく主人(ただのゲン)が「よく電話しながら料理なんか
        できるね。」っていうのは。」


BN 「まあ、女性の方が器用ってことだね。」


サッシー 「それもあるけど、それとしゃべるのが好きなのと関係あるの?」
20:10
(D君はヤナギが会話をリードしているので、こんばんわ彼にMCを任せようと思った。)


ヤナギ 「僕が思うには、女の子の方が男の子より早くしゃべり始めるっていうから、
     しゃべる神経が男より女の方が発達してると思うよ。」


BN 「だから男は何時間も誰とも、しゃべらない釣りをしてても平気なんだ。」


サッシー 「そんなこと女性なら絶対耐えられない。」
20:15
D君 「それといま思い出したんだけど、ちょっといいかな?」


ヤナギ 「あっ、どうぞどうぞ。」


D君「それは「お笑いタレント」のことなんだけど、彼らはTVの前では明るいし、よくしゃ
   べる人を演じている人が多いけど、あれはそういう商売でそうしているんで、
   仕事以外の時は普通ぽいというか、暗いというか。」


ガッキー 「それはわかる。TVの前では明るく見えるから、そうじゃない普通にしている
      だけで、その落差というかギャップで暗く見えるんだからね。」
20:20
ホマキ 「もし24時間、明るい人よくしゃべる人だったら、本人は疲れないのかな?」


D君 「女性だったらその心配はないんじゃないのかな。でも男性で24時間そうなら、
    ちょっと心配するよ。」


リーダー 「心配って?」


D君 「それは「うつ病」の反対の「躁病」なんじゃないかと。」


リーダー 「躁病って24時間ハイな人でしょ。」
20:25
D君 「そうです。一見なんの問題もないように見えるけど、笑っちゃいけない場面でも
    笑っちゃうとか、明らかに病気だよね。」


サーティー 「どうしてそうなっちゃうのかな。」


D君 「それはわからないけど「うつ病jになるよりはいいかもね。」


ホマキ 「もし躁状態が続くとどうなるの?」


D君 「よくわからないけど、高揚感がずっと続くからそのうち神経がつかれちゃうんじゃ
   にかな。聖書の福音書でイエスさまは弟子たちの前で奇跡を行った。そのあとすぐ
   弟子たちをさみしい所に連れて行ったけど、それは弟子たちが高揚状態だったので、
   日常状態に戻そうとして、そうしたんじゃないかな。」
20;30
リーダー 「クールダウンだろうね。」


D君 「そう思います。」


リーダー 「それで今思い出したんだけど、旧約聖書の列王記にエリアという預言者が登場
      するんだけど、彼はバアル(偶像)の預言者と対決し、勝つには勝ったんだけ
      ど、そのあとすぐ「うつ病」になっちゃったんだ。」


D君 「えっ、なんでですか?勝ったのに。」


リーダー 「それは燃え尽きちゃったんじゃないかな。その後彼はさみしい所に一人でいた
      から「うつ病」から回復したから良かったんだけど。よく過労自殺って言葉を
      聞くけど、彼らも初めはモーレツ社員で、仕事をバリバリこなす人だったんじ
      ゃないかな?その万能感というか高揚感から、自分はなんでも出来るという
      スーパーマンになってしまい、他人からの仕事の依頼を断れなくなってしまっ
      たと思う。それで神経の許容範囲を越した仕事量をしてしまい、ついには「
      うつ病」になってしまう。人間はスーパーマンじゃないのにね。」
20:35 
D君    「なるほど、自分なら出来ると思っても、人間には仕事ができる時間の限度が
       あるということですね。」
                                    つづく