暖かく無関心なホッとする人(P君)4301話

10:05    「正樹の一人クリスマス(クロスロード)」第107話


 正樹は続けてマタイによる福音書27-57から読み出した。  夕方になって、アリマタヤ
の金持ちでヨセフという人が来た。彼もイエスの弟子になっていた。この人はピラトの所
に行って、イエスの体の下げ渡しを願った。そこピラトは渡すように命じた。ヨセフは
それを取り降ろして、綺麗な亜麻布に包み、岩を掘って造った自分の新しい墓に納めた。
墓の入り口には大きな石を転がして帰った。(金曜日)そこには、マグダラのマリヤと他のマリヤとが墓の方を向いて座っていた。(当時のイスラエルの墓は洞窟のようで、その岩盤の岩を掘って造られたもの。その中は結構広い。その入り口を塞ぐため、円形の巨大な石が
使用されていた。詳しくは調べて下さい。)
 さて、次の日、すなわち備えの日(金曜日)の翌日(土曜日)、祭司長、パリサイ人たちはピラトのところに集まって、こう言った。「閣下。あの人をだますす男がまだ生きていた時、「自分は三日の後によみがえる。」と言っていたのを思い出しました。ですから、
三日目まで墓の番をするように命じてください。そうでないと、弟子たちが来て、彼を盗み
出して「死人の中からよみがえった。」と民衆に言うかもしれません。そうなると、この惑わしの方が、前の場合より、もっとひどいことになります。」ピラトは「番兵を出してやるから、行ってできるだけの番をさせるがよい、」と彼らに言った。そこで彼らは行って、石
で封印をし、番兵が墓の番をした。
                                     つづく