暖かく無関心なホッとする人(P君)4295話

19:00    「正樹の一人クリスマス(クロスロード)」第103話


 正樹は続けてマタイによる福音書27-19から読み出した。   また、ピラトが裁判の席
に着いていたとき、彼の妻が彼のもとに人をやって言わせた。「あの正しい人にはかかわり
合わないでください。ゆうべ、私は夢で、あの人のことで苦しいめに遭いましたから。」
しかし、祭司長、長老たちは、バラバの方を願うよう、そして、イエスを死刑にするよう、
群衆を説きつけた。しかし、総督は彼らに答えて言った。「あなたがたは、ふたりのうち
どちらを釈放してほしいのか?」彼らは言った。「バラバだ。」ピラトは彼らに言った。
「では、キリストと言われているイエスを私はどのようにしようか?」彼らはいっせいに
言った。「十字架につけろ!」だが、ピラトは言った。「あの人がどんな悪い事をしたと
いうのか?」しかし彼らはますます激しく「十字架につけろ!!」と叫び続けた。そこで
ピラトは、自分では手の下しようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、群衆の目
の前で水を取り寄せ、手を洗って言った。「この人の血について、私には責任がない。
自分たちで始末するがよい。」すると、民衆はみな答えて言った。「その人の血は私たちや
子どもたちの上にかかってもいい。」そこで、ピラトは彼らのためにバラバを釈放し、
イエスをむち打ってから、十字架につけるために引き渡した。
                                    つづく