暖かく無関心なホッとする人(P君)3799話

15:30 D君は思い出した。(今から数年前に流行ったTVドラマ「カルテット」(弦楽四重奏)は面白かった。あれは確か弦楽器演奏が趣味の独身男女4人(満島ひかり、松たか子
、松田龍平、高橋一生)が、カラオケボックスで知り合い、皆楽器を持っているから趣味が
合うということで、軽井沢の別荘で冬を過ごすことになるストーリーだった。(松田龍平の
別荘だったような気がする。)----それで印象に残ったシーンがある。それは夕飯に
唐揚げを作って食べるシーンで、満島ひかり演じるチェリストが皆に断りもなく、唐揚げ
全部にレモンをかけてしまう場面だ。それを見た高橋一生は冷静に怒った。「どうしてそんなことをするんだ。唐揚げにはレモンをかけたくない人もいるんだ。」それを聞いて満島は
「唐揚げにはレモンをかけるのが常識だから。」と言った。----どうしてそのシーンを
思い出したかというと、ACの人の性格がよくわかる場面だからだ。ACの満島は他人の
気持ちがわからない。自分の気持ちが全てだから、自分さえこうしたければ、ほかの人の
気持ちを無視して突っ走る。それは間違っていることを高橋一生は咎めたが、満島には
ピンと来なかったみたいだ。なぜなら満島と高橋一生の間には境界線があるのに、満島にはそれがない。全ては私の敷地。こんな人ばかりだったら本当に困った世の中になってしまう

                                     つづく