暖かく無関心なホットする人(P君) 163話

 D君は会社から真っ直ぐアパートに帰って来た。室温16度、彼は台所に行って、
ご飯を炊き、冷蔵庫から牛肉と玉ねぎを出し、鍋に水を入れ、沸いたところに切った
玉ねぎを放り込み、よく煮てから牛肉を放り込み、すぐ火を止めた。そのあと、お湯を
捨てて、醤油と、みりんで味付けした。これを炊き立てご飯に、かければいいだけ、割と簡単だ。彼は肉料理をよく作る。魚料理はしない。焼き鮭ぐらいは作る。
 ご飯が炊けた。炊き立てご飯に、さっき作った牛肉と玉ねぎを乗せた。これで牛丼の
完成だ。彼は緑茶を飲み物にしてTVを見ながら食べた。
 7時になった。今晩読むのはマタイの福音書13章だ。13章は種まきのたとえ話、
毒麦のたとえ話、パン種のたとえ話、などだった。
                                   つづく