暖かく無関心なホットする人(P君) 157話

 午後4時20分、「これからリーダーのアパートに行きますがいいんですよね?」「ええ
、どうぞどうぞ。」
午後4時30分、いつものマックに着いた。「僕の住んでるアパートは。あそこに見える
白い屋根の3階建ての建物、ほらここから50mぐらいしか離れていないよ。」
 彼らは、そのマンションの104号室に入った。「失礼します。」「狭い部屋ですが、
一人なら十分です。」その間取りを見ると自分の部屋と、そんなには変わらないな、と彼は思った。「このCDが例のミクタムのCDです。彼らは日本のゴスペルソングの草分け的
存在です。1990年代に活躍して7枚のCDを発表しました。僕はよくこのCDを聴きます。
聴くたびに思うんですが、うちの教会にも、こんなグループがいたらいいのにな、です。
でも長年の願いがイザヤの登場で、一歩近づきました。」「えっ、そんな大した者じゃ
ないですよ。」
 午後5時、D君はリーダーのアパートを後にし、自分のアパートに向かった。


                                   つづく