暖かく無関心なホッとする人(P君)3625話

 9-5~ しかし人間を殺すことは許されず、ただ5ヵ月の間苦しめることだけ許された
    。その与えた苦痛は、サソリが人を刺した時のような苦痛であった。(サソリに
    刺されたときの毒は神経毒で、痛いことは痛いがほとんど死ぬ事はない。多分、
    戦闘機から発射されたミサイルから出る神経ガスが人々を5か月間苦しめるんだ
    ろう。)その期間には人々は死を求めるが、どうしても見いだせず、死を願うが
    、死が彼らから逃げていくのである。(多分、神経ガスに侵された人は全身が
    麻痺し、何も出来なくなると思う。)
     「いなご」の形は出陣の用意の整った馬に似ていた。頭に金の冠のようなもの
    を着け、顔は人間の顔のようだった。また女の髪のような毛があり、歯は、獅子
    の歯のようであった。また、鉄の胸当てののような胸当てを着け、その翼の音は
    、多くの馬に引かれた戦車が、戦いに馳せつけるときの響きのようであった。
     そのとき彼らは、サソリのような尾と針を持っており、尾には5ヵ月間人間に
    害を加える力があった。彼らは底知れぬ所の御使いを王にいただいている。
    彼の名はへブル語でアバドンと言い、ギリシャ語でアポリュオンと言う。
   (ヨハネは戦闘機のパイロットを見て、半分顔が出ている金色のヘルメットを見た
    んだろう。ヨハネのいた時代は長髪の人は珍しかったので、長髪の人を見て、
    てっきり女の人だと思ったのだろう。そのパイロットは防弾チョッキを着て、
    口にはボクサーのようにマウスピースを着けていた。戦闘機の発信音の轟音は
    馬の群れの走る音に似ている。)


                                   つづく