暖かく無関心なホッとする人(P君)3244話

 15:40 D君は外回りの仕事から帰って来た。、、、、、、、、オフィスビルに入り、
、、、、、、、、エレベーターに入り、オフィスのある16Fのボタンを押した。----
ーーーーエレベーターが上がって行くとき、ふと彼は思った。(男性と女性の好きな恋愛
模様は違う。男性はこのエレベーターの様に、自分が描いた通りに恋愛がスムーズに進む
事を望んで、出来るだけ早く結果を出したがる。「結婚を前提に付き合ってほしい。」と
言う男性は「付き合うってことは、先々に他に好きな男性が現れても、その人を好きに
なってはいけないよ。どんなことがあっても僕と結婚してくれるんだったら、付き合って
いいけど。」と言っていると同じことだ。無駄な時間とエネルギーを使いたくないんだろう。でもよく考えてみると、恋ってそういうものじゃないと思う。先々に何があるかわからない。ライバルがいるかも知れないし、そんな男女を蹴落として、好きになった人を
GETする。だから面白い。それを始めから「結婚できないんだったら、君とは付き合わない。」っておかしくないか?だって付き合ってみてはじめて「ああこういう人なんだ。
」ってわかると思う。それを本人がどんな人か、わからせる前に交換条件として結婚を
持ち出すのはずるい。だからかそう言う男性の婚約率は低い。低いということは女性陣に
不人気だと言うことだ。でも女性の好きな恋愛模様は違う。それは言ってみれば階段を
昇るようだ。階段だったら一段ずつしか登れない。でもそのことが女性は好きなんだ。
最初の第一段はグループ交際。で、その中に気になる人がいるかも知れない。しばらくの
間、相手にそれを悟られないように過ごす。ここで誤解しやすいのは特に男性に多いが
気になっている女性が笑顔で接してくれると、てっきり「俺に気があるんじゃね?」と
思い込んでしまう事。これは同じ職場で起こりやすい。彼女は会社限定スマイルをしているに過ぎない。彼女の本心を知るには定時に営業時間が終わり、会社の建物から外に出た後、彼女と接してみればわかるはず。多分昼間会社で接するのと全く違った態度を取ると思う。話がそれた。----2段目にステップアップ。2段目は友達以上恋人未満。
グループ交際の良さは男性なら男性の男友達がいるし、女性なら女性の女友達がいる。
そのグループの中で複数の人と付き合うわけだから、うそ偽りはすぐばれる。それで自然
にその人の本当の姿がわかり、良いところも悪いところも理解し、納得した上で付き合いはじめ、その男女は割とすんなり卒業後も付き合い、結婚のゴールまでスムーズに進む。
わかった、女性はこういう付き合いに憧れ、理想形としているんだ。でも社会人になってから大学生時代と同じようなグループ交際は不可能に等しい。未婚の男女はグループではなく、ただのライバルだ。でも幸いにも僕は教会の青年会というグループ交際を知った。社会人になってからだ。そこで妻リーナと知り合った。---
3段目にステップアップ。ここが一番問題。どうしたら2段目の友達以上恋人未満から、
3段目の「恋人として付き合ってほしい。」と告白できる場面まで持って行くかと言うと
、これにはグループ交際で知り合った友人の手助けが必要。隆一と聡、KKの時もそうだがリーナがキーパーソンになった。職場でリーナと仲のいいアリスと檜山。そのリーナと
スノボ旅行でミニバンの中で仲良くなった隆一と聡。ランナーもアパートでリーナと仲良くなった。それ以前のバーベキュー大会でもKKと仲良くなった。それでランナーはKKに
心を開いた。あさってのKKがまさにそれだ。3段目に乗ったら、後は簡単に4段目つまり
プロポーズ。多分これをすんなりOKする。こんな恋愛を女性は望んでいる。まさに階段だ。)
                                    つづく