暖かく無関心なホッとする人(P君)2845話

午後5時55分、D君はリーナの実家の台所でいつものようにカレーを作っていた。
カレー鍋の中身をかき混ぜながらD君は大学時代のことを思い出していた。
D君 (大学時代は将来美人妻の実家で、こうして毎週日曜日の夕飯カレーを
作っているなんて0.1%も予想していなかった。大学生の頃は親友の隆一や聡と
今度の日曜日は何をして時間を潰そうか?とか、この間の「涼宮ハルヒの憂鬱」
を見たかとか?今考えれば本当にくだらないことばっかだった。まあそれは若い
からゆるされることだったんだな。今思い出した、「涼宮ハルヒの憂鬱」の
第12話から19話まで、同じ内容のアニメだった。これはエンドレスエイトと言って
今でも伝説になっている。はじめはなんか変だなぐらいにしか思っていなかったが、
それが3回4回と続くうちにだんだんイライラしてきて「いったいいつになったら
終わるんだ。」という怒りに変わって来た。でもこれは意図的に8回で終わった。
8回には意味がある。8と言う数字を横にすると。エンドレス、つまり永遠になる。
変な話だけど永遠と言うのは、このアニメのこの時のように終わったと思ったら、
次週また先週と同じ内容のアニメを見ている様だと思った。でもその内容は
高校の夏休みで男2人女3人の仲良しグループの話で、こんな夏休みだったら
終わらないで欲しいと当時思っていたのを思い出した。
                                 つづく