暖かく無関心なホッとする人(P君)2800話

 午後5時30分、JR吉祥寺駅。大野真奈美(コウちゃん)は駅前でコンビニに入り
夕飯を買っていた。( )はコウちゃんの独り言。
コウちゃん (今日はいろいろお金を使ったから夕飯はこれで節約しなきゃ。でも今日は楽しかったな。久しぶりに浩二とあったけど別れた頃と全然変わっていなかった、相変わらずイケメン。キムタクの若い頃に似てる。どうしてあんないい人をほったらかしにしたんだろう。彼さえOKなら簡単に彼女ができたはずだ。でも今、彼女はいないみたいだ。
とうことは、まだ私のことが忘れられなんだろう。昔みたいによりを戻したい。私は26
、彼は27。結婚してもいい歳だ。今の私は昔の私とは違う。あの頃は自分の事しか考えない自己中な子供だった。浩二にはさんざん迷惑をかけた。ごめんね浩二。でも浩二は
こんな私を待っていてくれたんだ。好きなことを好きなだけやったせいか。もう自分の
ことに時間やお金を使うのはつまらない。今度は浩二の好きなことに合わせよっと。
それに吉祥寺は若い人に人気があるのは嬉しいんだけど、なにしろ家賃が高い。浩二の
アパートの近くに引っ越そうか。あそこならここより安く住めるしね。なによりしょっちゅう浩二に会えるしね。教会も近いし。今は春だから引っ越しに最適。よし決めた。)


                                     つづく