暖かく無関心なホッとする人(P君)2687話

 午後3時5分、Bさんは夢中になってその本を読んだ。その本の内容のあらすじを書くと
こうだった。
 チャールズ・ダーウィン。誰もが一度は進化論を主張したこの人の名前を聞いたことがあると思うが、意外とこの人物がどんな生涯を送った人物かは知られていない。世界中を
揺り動かしたこの青年も晩年ひどく後悔し、(何十億人もの人の人生を狂わしてしまった事を。)死ぬ直前に主イエス・キリストを個人的に救い主として受け入れました。
 1859年、チャールズ・ダーウィンは有名な「種の起源」という本を発表しました。
この本は多くの人々が唯物論者や無神論者となるような強い感化を与えました。
チャールズ・ダーウィン(1809~1880)は医者になるべきでしたが、最初は聖職者に
なるための勉強をしていました。彼は22歳の時5年間の世界旅行に出かけました。1831~1836年です。このとき南アフリカのティエラデルフェゴからニュージーランド
まで旅行した。彼の報告では原住民が人間ではなく悪魔であったと言っています。彼の目には、むしろ動物のように映ったのです。彼には原住民たちがサルから人間への進化の
移り変わりのつなぎであるとさえ考えていました。
 チャールズ・ダーウィンがティエラデルフェゴをはじめて訪問してから20年の月日が経っていました。彼はもう一度そこに来て驚くべきことを発見したのです。それは原住民
の姿が変わっていたのです。この時までダーウィンは宣教の働きに反対していました。
しかし彼は宣教の働きによって原住民は、偉大な神の祝福を受けていることを告白しなければなりませんでした。その結果、彼は彼の唱えた進化論が否定されることさえ、恥ずかしいとは思わなくなりました。
 ダーウィンが死の床に着いていたとき、彼の進化論の教えは彼を満足させることはできなかったのです。彼は最後の数分に長い間否定し続けてきた聖書、その同じ聖書の中に彼の休み場所を見いだしたのでした。


Bさんはこの本を読んで、しばらく唖然としてボーっとしていた。開いた口が塞がらない
とはこういう時のことを言うんだろう。今までずっと刷り込まれてきた進化論が音を
たてて崩れる瞬間だった。
                                     つづく