暖かく無関心なホッとする人(P君)2225話

 午後3時15分、
D君 「最初のハードルはクリアーしました。これが一番難しいハードルでしょう。
   だって大好きな人を目の前にして、好きでないふりをしなければならないんですか  
   ら。普通好きな人を目の前にすれば、冷静でいることは難しいですよね。でも
軽井沢から帰る時には、教会に集合した時よりずっと仲良くしていたので、4人だけで
ですよ。たぶん2組のカップルが出来たんじゃないかと思います。僕はよく思うんです。
好きな人がいれば無意識に、その人に良く思われたくて親切にしたり、贈り物をしたり
しちゃうと思いますが、恋愛初期には逆効果なんだと思います。とにかくどんな美人も
恋をしたいんです。それが皮肉なことに美人ほど恋が出来ないんです。」、、、、、、、
リーダー 「どうして?」、、、、
D君 「だって美人ほど、男性の方が先に恋をしてしまうからです。男性Aが自分に恋を
   しているとわかった女性Bは男性Aに恋ができないからです。恋をする必要がない
   からです。恋をしなくても安全パイだからです。キープともいいます。その状態
から恋愛相手になるのは至難の業です。隆一達はその難しいハードルをクリヤーして、
彼女達の方から先に恋をさせました。「彼女達の方から先に」ということが重要です。
檜山もアリスちゃんも美人だから、会社でも相当モテたと思います。だから男性陣の方
が先に恋をしてしまうんです。ですから彼女達は会社では独身男性に魅力を感じなかったと思います。そうだよねリーナ。」、、、、、、、、、
リーナ 「そのとおり。檜山もアリスちゃんもいつも言ってたわ。私の方が先に恋をした
     いのに先に恋をされちゃうとちょっとね。いいなって思う人は大抵もう結婚
     してる。って言ってる。今度会社で彼女達に会えば、プーさんとゲンPは会社
     の独身男性とは全然違ってよかったって言うと思うの。」


                                    つづく