「クリスマスの季節」

 12月になって街は赤と緑のクリスマスカラーが目立つようになってきました。この間
54年ぶりに11月に雪が降ったそうですから、12月はもっと雪が降るでしょう。
 クリスチャンでも何でもない人が、どうしてイエス様の誕生を祝うのでしょうか?
でもこの季節は、ノンクリスチャンに伝道するグッドタイミングです。年末年始になると
日本人は二年参りとかで、また神道モードに逆戻りです。(クリスマスに初めて教会に
来た人のためにも、新年礼拝が教会で開かれるのは賛成です。そうしないと親戚が集まる
新年に親戚一同が、どこかの神社に行くのに流され、心にもない皆に倣った、お参りをしてしまうでしょう。そして、その人は教会から遠ざかっていくでしょう。)
 このグッドタイミングを逃さない手はないです。イエス様はペテロと出会った最初に、
「あなたを人間を取る漁師にしてあげよう。」と言いました。ここには伝道のヒントが
あります。漁師が魚を捕獲するには、釣り竿を使う方法と網を使う方法がありますが、
二つとも魚に警戒心を与えないようにすることでは共通します。伝道も同じです。未信者
は警戒心を持ちながら、仏教を捨てろ、悔い改めてクリスチャンになりなさいと言われるのではないか?とビクビクしています。ここが大事です。そこの教会員が「ようこそ、いらっしゃいました。」と余りプレッシャーを与えず、コーヒーでも出して、まるで街の
喫茶店に来たお客さんのように、お客さんの自由にさせれば、「ここは居心地のいい場所
だ。」と思いリピーターになるでしょう。ここでやりやすい間違えは、今しか、伝道の
チャンスが無いと思い、初めて教会に来た人に向かって、肩に力が入って熱く語ってしまう人です。そうすると、その人は「今、決断しなければいけないのか?」とプレッシャー
を感じ居心地が悪くなり、良い方向には進みません。これは、まだ付き合ってもいない人に向かっていきなり告白するのと同じです。そうすれば、うまくいかないのは当然です。
友達以上恋人未満という微妙な関係を通ってから告白すれば、うまくいくと思います。(また、そんな時間が女子は好きだと思います。)
 何事も距離感が大切だと思います。その距離感を無視して、いきなり近づいたら不信者に思われてしまいます。話を戻しますと、クリスマスなりに初めて教会に来た人に、警戒心を与えないで、プレッシャーを与えないで、フレンドリーに接することが大切です。
 初めて教会に来た人に「ここは居心地のいいところだ。」と思ってもらえたら、大成功です。その人は、その教会のリピーターになります。漁師は魚を竿で釣る時、決して魚に針を見せません。針をエサで隠します。そのエサに、つられて魚は気を許すと思います。