暖かく無関心なホッとする人(P君)1622話

 午後6時15分、
D君 「うま。。。。カトリーナは料理の天才だね。さすが。。。。。。。。」
リカ 「そう言ってもらえると作りがいがある。」。。。。。。。。。。。。。
D君 「明日は何を作るのか今から楽しみだね。」。。。。。。。。。。。。。。。
リカ 「それは秘密。」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
D君 「ところで今日は月曜日だね。独身の頃から月曜日は完全OFF日にしていたよ。
   ほら、クリスチャンは土日も忙しくて休めないから、疲れが月曜日に出るんだ。
だから月曜の夕飯は料理をしないで、外食かコンビニ弁当にしていたよ。月曜日は充電の日なんだ。ボーっと意味もなくTVとか見ていた。見たい番組を見ると意味がないんだ。
もちろんどうしても見たい番組は見るけど、それ以外はね。そうすると何が脳で起きるかと言うと、興味のない番組を見ている間、興味のある事を考える脳神経がその時間休まる。昔、結婚前に日曜の晩、カトリーナの実家に行ったあと、興奮して血圧が上がった後、このままアパートに帰っても眠れないと思って、帰る途中、TUTAYAによって
「東京タラレバ娘」のマンガを見ていた。そうするとだんだん興奮が収まってきたんだ。
マンガを読んでいる時間、カトリーナの実家でさっきあった事を忘れているからね。」
リカ 「東京タラレバ娘か、懐かしい。もしディーンと知り合っていなかったら今でも
   独身のままだったかも知れない?そのまま30代に突入していたかも知れない。」
D君 「そうかもね。僕も経験していたからわかるんだけど、29歳は結婚にすごく焦る
   歳なんだ。でも30歳を過ぎちゃうと山の峠みたいで、その先うんと楽になるんだ
下り坂だからね。でもそれが危険なんだ。ある意味その峠を越えようとするプレッシャーを利用した方がいいんだ。そのチャンスを利用しないで「30歳の峠を越えられた。」なんて思っていると残念。せっかくのチャンスを無駄にしている。プレッシャーのある方がいいんだ。その人は今のままじゃ何も変わらない。何とかしようと思う。自分を変革させ
ようともがき苦しむんだ。それが29歳なんだ。ところが東京で一人暮らしだと、
このプレッシャーがあまりない。それで30歳過ぎても独身の人が多いんだと思うよ。」
リカ 「じゃあ、私も一人暮らしだったら独身のままだったかな?」。。。。。。。。
D君 「その可能性は大きいと思うよ。独身一人暮らしは一番逃げ道があるからね。」
リカ 「逃げ道?」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
D君 「そう、逃げ道。みんな勘違いしていると思うのは、逃げ道がある人は極端な話、
   結婚出来ないと思うよ。」。。。。。。。。。。。。。。。。。。
リカ 「えっ、なんで?」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
D君 「だってそうでしょ、前話したけど「いいと思う人は、もう結婚している。」の
   話で独身男性はダイヤモンドの原石、既婚男性はその石から取り出され削られた
   ダイヤモンド。逃げ道のある人って、その原石からダイヤモンドを取り出そうと
   しないでその場から逃げちゃう人だからね。ダイヤモンドは手に入りっこない、
   かといってダイヤモンドの原石から逃げちゃうんじゃ、いつまでたってもダイヤ
   つまり結婚を手に入れられないよ。」。。。。。。。。。。。。。。。。。。


                                    つづく