暖かく無関心なホッとする人(P君)1184話

 午後3時10分、
D君 「リカちゃん、さっきの話の続きだけど、電気の充電ってあるでしょ。
   携帯の充電とか。それがOFFの時間なんだ。それがあるから電話できる。つまり
    ONの時間なんだ。人によっては充電時間が足りなくてバッテリーがごくわずか
   しかないのにONにしていると、どうなると思う?」
リカ 「それは全然働かなくなると思う。」
D君 「そうだよね。携帯とかだったらよく分かるのに、自分自身で同じ事が起きている
    ことに気が付かないと、最悪うつ病になってしまう。」
リカ 「そうなった時はどうすればいいの?」
D君 「それをずっと考えていたんだ。車の事を考えたら一つ分かったことがあるんだ。
    ある朝エンジンを掛けようとしてキーを回してもウンともスンとも言わないんだ
    。焦ったね。これはバッテリー上がりだ。でもおかしいな?半年前に新しい
   バッテリーに交換したばかりだから寿命と言う訳じゃない。いろいろ調べてみると
   車のバッテリーは充電と放電をくりかえしていて、エンジンを掛け走っていると
   エンジンが発電機になりバッテリーが充電され、エアコンを使ったり、
   ライトをつけたりする事で放電される。
   当時の事を思い出すと車を大事にし過ぎて、あまり乗らなかった。
   だからバッテリーの充電が足りなくて、とうとうバッテリーが上ったんだ。」
リカ 「で、その時どうしたの?」
D君 「幸いにも、そのときバッテリーの充電器を持っていたんだ。これは時間が掛かる
   けど家庭用のコンセントから充電できるんだ。感動したよ。充電が済んだ数時間後
   に再びエンジンを掛けると新車のように、「待ってました。」と言うように元気に
   何も無かったのように掛かるんだ。」
リカ 「えー、すごい。」
D君 「で、思ったんだ。バッテリーが上がったような人も(うつ病)、第一線から
   退いて時間を掛けて充電(他人と付き合わないで自分の好きな事をする、他人と
   つきあう事は放電(エネルギーを使う。)する。)すればいいんじゃないかな。」
                                    
                                    つづく