暖かく無関心なホッとする人(P君)1114話

 午後6時、D君のインプレッサはアパートに着いた。㌀ 🚙 階段を上り一番奥の204号
のドアのロックを外して息を止めドアを開けた。この瞬間だけは我慢するしかない、
寒さは服を着れば何とかなるけど、暑いのだけは手の打ちようがない。彼はさっき買った
冷たいアイスコーヒーを顔に当てて部屋に入り、冷蔵庫から氷を出して、コップにそれを
注ぎ、氷を乗せ、アイスコーヒーを一口飲んだ。それからすぐ全部の窓を開け換気扇を
回した。アイスコーヒーを飲み今晩の料理を考えた、かつ丼弁当を買って食べたくなったが、コンビニ弁当の買い食いの癖がつくと貧乏一直線だ。それに昨日たくさん買ったばかりだ。そういうわけで、今晩はスタミナが付きそうな豚肉と野菜炒めにしようと思った。
まず最初にご飯をジャーにセットした。ご飯は炊きあがるのに40分掛かる。そのあと、
冷蔵庫から豚肉とキャベツ、玉ねぎ、にんにく、人参、ピーマン、ブロッコリーを出した
。午後6時10分、彼は窓を全部締め換気扇を止めエアコンを26度に設定してONにした。
豚肉だけそのままにして、野菜は、にんにくだけ微塵切りにして、あとの物は一口大
に切った。豚肉にはビタミンB1があり疲労回復に効き、そこにニンニクのアリシンが
加わると効果倍増だ。だから豚肉とニンニクの料理って結構あるんだ、代表的なのは
餃子だ。疲れるとなぜか餃子が食べたくなる。体がビタミンB1とアリシンを欲しているからだ。ちなみにアリナミンAというのは肉体の疲労回復に効果があるけどビタミンB1と
アリシンから出来ているのは知っているかな?だからアリ ナミンと言うんだ。
フライパンにサラダ油をひきガスの火で熱し野菜類を入れ炒めた。最後にソースで味付け
した。それをお皿に移した。空になったフライパンに豚肉を切らないで入れ炒めた。最後に塩で味付けした。それを別のお皿につけた。彼は豚肉と野菜炒めを別に食べるのが好きだった。飲み物はクノールカップスープにした。
 午後6時40分、ご飯が炊きあがった。お茶碗にご飯をつけ、夕飯の準備ができた。彼は
TVを見ながら夕飯を食べた。
                                    つづく