暖かく無関心なホッとする人(P君)1102話

 午後5時15分、D君は会社の仕事が終わり、駐車場に歩いて行く途中、リカに電話を掛けた。
リカ  「ブルルル、ディーン。」
D君  「リカちゃん元気?」
リカ  「まあ、何とか。ディーンは?」
D君  「僕は昨日夕飯に「うなぎ弁当」を食べたせいか疲れが吹っ飛んだ。」
リカ  「良かったね。私も今度食べてみよう。」
D君  「いつも日曜日の午後、スターバックスでお茶をするよね。」
リカ  「ええ。」
D君  「このあいだ言い忘れたことがあるんだけど。」
リカ  「聞きたい。」
D君  「それは自爆男はすぐエンストして運転が下手と言う事だよ。僕も免許を取った
    ばかりの頃はしょっちゅうエンストしていた。恋愛もマニュアル車の運転に似て  
    いるよ。マニュアル車で十分なスピードも出ていないのに1速からいきなり4速
    に入れたら、すぐエンストしてしまうよ。恋愛でも同じだよ。知り合って時間
    も経たないうちに、「結婚を前提に付き合って下さい。」と言う人は自爆する。
    失恋=エンストだよ。恋愛は車の運転に似ているよ。上手くギアチェンジしない
    とエンストしてしまう。今の車は、ほとんどAT車だから自動的にギアチェンジ
    してくれるからエンストしないけど、恋愛はマニュアル車だから気を付けないと
    エンストするよ。」
                                    つづく