暖かく無関心なホッとする人(P君)1058話

 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのは創世記40章だ。ヨセフが監獄に入れられて
いる頃、エジプト王(パロ、またはファラオ)の献酌官と調理官が、その王に対して罪を
犯した。それで王は彼らを侍従長の家に拘留した。(ヨセフが監禁されている同じ監獄
に入れた。)侍従長はヨセフを彼らの付き人にした。ある夜、献酌官と調理官は夢を見た
。朝になっても、その夢の意味が分からなかった二人はイライラしていた。ヨセフは気に
なって理由を尋ねた。それで二人は昨晩見た夢の意味が分からない。とヨセフに答えた。
ヨセフは夢の意味を解き明かすのは神様です。と告げ、私にその夢を話してくださいと
言った。それで献酌官はヨセフに自分の見た夢を話した。「私の前に1本のブドウの木が
ありました。その木には3本のつるがありました。それが芽を出すと、花が咲きブドウのふさが熟してブドウになった。私の手にはパロの杯があったから私はそのブドウを摘んで、それをパロの杯に絞り入れ、その杯をパロに捧げた。」ヨセフはその夢の意味を解き明かした。「3本のつるは3日の事です。3日のうちにパロはあなたを呼び出し、あなたを
もとの地位に戻します。」ヨセフは彼に幸せになった時は私の事を思い出してパロに話して下さいと頼んだ。調理官もヨセフに夢の内容を話した。「私の頭の上に枝編の
籠が3つあった。一番上の籠にはパロの為に作った食べ物が入っていたが、鳥が食べ物の
入った籠の食べ物を食べてしまった。」それを聞いてヨセフは答えた。「3つの籠は
3日の事です。3日のうちにパロはあなたを呼び出し、あなたを木に吊るし鳥があなたの肉をむしり取って食らうでしょう。」その日から3日後はパロの誕生日だった。それで
王は家臣たちのために祝宴を張り、献酌官と調理官も呼び出された。献酌官は夢の通り
、その杯をパロに捧げたが、調理官は木に吊るされた。しかし、献酌官はヨセフとの
約束を忘れてしまった。
                                    つづく