暖かく無関心なホットする人(P君)1022話

 8時35分、D君のインプレッサは教会の駐車場に着いた。🚙 駐車場にはプリウスが
止めてあった。
 8時40分、彼が会堂に入って行くと、すでにリーダー達3人は練習していた。
D君   大声で 「おはよう。」
みんな   「おはよう。」
リーダー   「D君、今日の練習曲は「主の御言葉待ち望む」だよ。」
 D君がアコギをチューニングし始めたので、3人は音を出すのを中止した。♩
 8時43分、
D君   「リーダー、チューニング出来ました。」
リーダー 「OK、じゃあ、はじめるよ。1.2.3.4」
🎶♬🎶♬🎶🎶♬♩♬♬♬🎶🎶♬、、、、、、、、、、、、、、、、、、
 10時、
リーダー 「OK、この辺でコーヒーブレイクしよう。」
 イノッチが会堂横の会議室の冷蔵庫から、紙パックのアイスコーヒーを持ってきた。
 それを4つのコップに注いで4人で飲んだ。、、、、、、、、、、、、、、、、、、
D君   「前から気にはなっていたんですが、リーダーはOKとかよく言いますね。
      それとマックとかスターバックスが好きですよね。なんかリーダーといると
      開放的というか自由な気持ち、アメリカンな気持ち、暖かいんだけど
      人の知られたくないことに無関心で他人の個人情報を知ろうとしない事に
      徹底していてリーダーといるとホッとするんですよ。」、、、、、、、、
リーダー 「それはどうも、D君は鋭いね。そうなんだ今まで言わなかったんだけど、
      大学生の時2年間、アメリカに留学してたんだ。」、、、、、、、、、、
D君   「アメリカのどこですか?」、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
リーダー 「ワシントン州シアトルだよ。」、、、、、、、、、、、、、、、、、、
D君   「だからか、それで日本人離れしているというか、さっぱりしていて気持ち
      いいんですよ。」、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
リーダー 「日本人ぽい人って?」、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
D君   「日本人は割と一つの事にこだわり、湿っぽいというか、一つの事に失敗する  
     といつまでもその事を引きずる人が多いような気がする。それが恋人の場合
     別れると、その人にこだわりストーカーになったりすると思うんだ。」
リーダー 「そうかもね。僕がアメリカに居た時、ルームシェアしていたアメリカ人の
      友人が大事なことを言ったんだ。それは境界線の話だった。例えば人が
      勝手に他人の家の敷地に入ったら不法侵入の罪で逮捕されるよね。だけど
      人の心の中に断りもなく勝手に入る人は多いんだ。その人の個人情報とか
      過去とか家族関係とか就職先とか、そんなことは警察でもないかぎり、知る
      権利はない。本人から話すのはいいけど、他人が質問してはいけない。
      そんなことを聞く人は他人の心の中に不法侵入しているんだ。って言ってた
      から日本に帰ってからは徹底しようと思っていた。だから他人の心の境界線
      をいつも気にしているからかな。」
                                    つづく