暖かく無関心なホットする人(P君)840話

 午後5時40分、D君は会社から真っ直ぐアパートに帰って来た。部屋に入ると冷蔵庫
から牛肉、玉ねぎを出した。鍋に水と醤油と味りんを入れ、そこに牛肉150gと半分の、一口大に切った玉ねぎを入れ、強火で煮た。同時進行でご飯を炊いた。永谷園の
松茸のお吸い物も作った。玉ねぎが柔らかくなったので、大きいどんぶりにご飯を付け、
その上につゆごと牛丼の具をかけた。これで「つゆだく牛丼」の出来上がり。
 午後6時20分、彼はTVを見ながら自家製つゆだく牛丼を食べた。食べながら「これは
簡単な割に美味しい、自分が作る料理で簡単ベストスリーに入るだろう。」と思った。
  
                                    つづく