暖かく無関心なホットする人(P君)838話

 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのは創世記12章。12章は祝福されたアブラハム
の記事だった。アブラハムは選ばれた人だった。彼はカルデアのウルという町の出身だった。彼の孫ヤコブ(イスラエル)からユダヤ人と言われるので、彼は純粋なユダヤ人では
なかった。なぜなら彼には本妻が生んだ子イサクの他に、女奴隷によって与えられた子
イシュマエルもいた。彼がアラブ人の祖先にあたる。アブラハムはカルデアのウルという
異教の町で生まれ、生まれた時から偶像礼拝していたが、どういう訳か分からないが、
この人間の作った偶像が神である訳が無い、と思いカナンの地を目指し何人かで旅に出た
。おそらくカルデアのウルは偶像礼拝が盛んな街で、そこに居る以上、主を礼拝することは困難だったのではないかと予測する。このアブラハムの賢い選択によって彼は神様から
祝福された。彼は思った。神様から祝福される人は、人より神様を選ぶ人だということ。
アダムは神様よりエバを選んだ。アダムは神様からの言いつけを守らないでエバを選んだ。このとき神様にこう言う事も出来たはずだ。「神様、あなたが私に与えてくれた
このエバと言う女は貴方の命令を守らないで、私に「あなたもこの木の実を食べて、私の事を愛しているんでしょ、食べなきゃ別れる。」と言っています。私はあの女と別れますから、もっと貴方の言いつけに忠実な女を私に下さい。」と。しかし残念ながらアダムはエバに執着してしまい、神の怒りを買った。祝福されなかった。ダビデも神様の言いつけを守らないでウリアの妻バテシェバを選んだ。反対に創世記のヨセフはポティファルの妻の誘惑を退け、神様を選んだ。ウリアはダビデ王が夢中になるほど美人だった妻を選ばないで、神様を選んだ。人より神様を選んだ人は皆、祝福された。アブラハムも、その一人
だった。
                                    つづく