暖かく無関心なホットする人(P君)783話

 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのは創世記3章だ。3章は有名なアダムとエバが
サタン(蛇)に騙され原罪(人類の初めの罪)を犯してしまう場面だ。この3章は大変
重要だとリーダーは言っていた。まず初めに蛇がエバに近づくが、この時はエバに優しく
語りかけた。多くの人はこの蛇は今いるような地を這う手も足もない、気持ち悪い蛇を
想像すると思うが、この時の蛇はまだ気持ち悪い姿をしていなかったと思う。なぜなら
この時はまだエバを騙す前で、エバもこの蛇に耳を傾けるほど魅力的な姿をしていた。
もしこの時すでに気持ち悪い姿だったら、エバは蛇を相手にしなかったと思う。これは
詐欺師と同じだ。詐欺師は警察官や市の職員を名乗って、「あなたのキャッシュカード
が利用されています。暗証番号を掲示してすぐ変更してください。」などと真面目に
近づいてきます。そんなあり得ないシーンを想像させ相手をパニックに陥れ、正常な思考
が出来ないようにさせ詐欺を働く。(どんな人でも暗唱番号を知る権利はない警察でも)
14節で「おまえが、こんな事をしたので、おまえはあらゆる家畜、あらゆる野の獣よりものろわれる。おまえは、一生、腹ばいで歩き、ちりを食べなければならない。」と
書いてある。もしエバを騙す前からそんな姿をしていたなら、子なる神様は「おまえが
、こんな事をしたので、~」と言わなかったと思う。そんな酷い事をしたので、その罰として今の蛇のような醜い姿にされたと思う。
 ではなぜサタン(蛇)はエバを騙そうと思ったのだろう?
それはサタンは堕落する前その名をルシファーという父なる神様に仕える第一級の有力
な天使だったが、自らの美しさに自惚れ、父なる神様のようになろうと高ぶり、高慢の
罪によって堕落した。それでイエス様に対しても(ルカ4-7)「もしあなたが私を拝むなら~」と言って誘惑しています。サタンの欲したのは自分が拝まれる事、神のように崇拝
されることでした。それで天使の一部はサタンに従いました。その後、神の愛の対象の
人間を堕落に巻き込んで、神に対する切り札を得ると考え、自分の存在を長らえようと
思った。それでサタンは自分が堕落したすぐ後に、人間を堕落に巻き込むことに着手した
。アダムとエバは食べてはいけない善悪を知る木の実を食べ罪を犯し、エデンの園から
追放され人類の苦難の歴史が始まった。サタンは人間を同罪にすることに成功した。
なぜならエバが食べたのは「善悪を知る木から取って食べれば、あなたがたは神のようになり、善悪を知るようになる。」(創世記3-5)の木の実だったからです。つまり、木の実を食べると言う事は神のようになりたい、ということになります。エバはそこまで深く
考えていなかったかも知れませんが(例えば契約書をよく読まないでサインしてしまえば
その契約に同意した事になってしまう。)エバもサタンのように神のようになりたいと
いう事になってしまった。アダムとエバが罪を犯した時、彼らを堕落させた悪しきサタン
を神は滅ぼすことができませんでした。もしサタンを滅ぼすなら同罪の人間も滅ぼさなければならなかった、が人間はサタンの詐欺の犠牲者なのでサタンはいずれ滅ぼすにしても
その間に人類の救済措置をたてた。それが罪の無い御子イエスキリストを自分の犯した罪
の連帯保証人として受け入れる人には、罪の代価を支払った人として見て下さる。


                                    つづく