暖かく無関心なホットする人(P君) 619話

 午後5時40分、D君のインプレッサは彼のアパートに着いた。部屋に入ると昨日作った
カレーを火で温めた。昨日炊いた硬めのご飯をレンジで温めてから、カレーをつけた。
彼は昨日より1.5倍美味しくなっていることを知っていたから、昨日のカレーはいつもの1.5倍美味しかったから、昨日の1.5倍なら凄い事になっていることを期待した。
「これはすごい、カレー専門店の味だ。カレー屋を食べ歩いても分かる訳が無い。
カレー屋の料理人にでもならない限り、どうしたら美味しいカレーが作れるか何て分かりっこない。この作り方を教えたくないわけだ。でももっとカレー屋のカレーには秘密があるはずだ。」
                                    つづく