暖かく無関心なホットする人(P君) 615話

 午後5時57分、D君は部屋に入ると、まず今日買ったカレーの材料の牛肉、玉ねぎ、
にんじん、にんにく、ジャワカレー中辛、ガラムマサラ、SBカレー粉をテーブルに置いて、後の物を冷蔵庫に入れた。彼はカレー鍋に油を引き火で熱して牛肉を炒め、切った
玉ねぎ、にんじん、にんにく、を水でひたひたになるようにして、煮込んだ。
一番硬いにんじんが柔らかくなってきたので、ジャワカレー中辛のルーとSBカレー粉と
ガラムマサラを入れ、かき混ぜた。同時進行でご飯も炊いた。
カレー用のお皿にご飯を盛り、その横にカレーを付けた。コップに水を汲んだ。
 午後6時36分、彼は初めてカレーにガラムマサラを入れて見た。「噂にはカレーが
グレードアップすると聞いているから、どんな味がするか楽しみだ。味見しなかったのは
初めて行くお店みたいで驚きたかったからだ。」と思い感謝の祈りをしてから頂いた。
「うーん、これはお店のカレーだ。お店の人はこれを教えたくなかったわけだ。教えれば
家庭でお店のカレーが出来てしまうからだな。これは確かにグレードアップしたな。
今度リカちゃんの家の夕食で作り皆をビックリさせてあげよう。」
                                    つづく