暖かく無関心なホットする人(P君) 275話

 午後5時15分、D君は会社帰り車に向かう途中、スマホでリカちゃんに電話を掛けた。
「ブルルル、ブルルル、ブルルル、はい加藤です。」「リカちゃん、D太郎だけど。」
「あっ、コーチ。」「ごめんね、一日おきに電話するはずだったね。日曜日に会ったから
火曜日、昨日電話するはずだったね。」「別に、そこまで正確でなくても大丈夫。」
「特に連絡事項はないけど、こっちから約束したことだからね。」「コーチって律儀ですね。」「それより今度の日曜日はBIGニュースだね。リーダーやガッキーは驚くかな。」
「いや、驚くというより、嬉しくて泣くんじゃないかな。二人ともコーチが救われる事
を毎日祈っていたから、もちろん私も。」「ありがとう。じゃあね。」
 D君はRGR自分の救いのために祈ってくれていたことが嬉しかった。彼はインプレッサ
に乗り込み、車を走らせコンビニに向かった。コンビニで焼肉弁当を買い、アパートに
向かった。アパートに着き部屋に入ると、さっき買った焼肉弁当が温かいうちに食べよう
と思い、すぐ食べた。午後6時10分だった。
 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのはマルコによる福音書6章。6章はイエス様が
郷里の会堂では敬われなかった記事、バプテスマのヨハネが獄中で首をはねられた殺された記事、5つのパンと2匹の魚で男だけで5000人を養う記事、主が湖の上を歩く奇跡など
だった。
                                  つづく