暖かく無関心なホッとする人(P君)4593話

9:30 D君は教会の礼拝の代わりに、小説を書くことにした。


    「正樹、初めて教会に行く(クロスロード)」112話


 正樹は続けてヨハネによる福音書19-17から読み始めた。ーー彼らはイエスを受け取った
。そして、イエスはご自分で十字架を負って、「どくろの地」という場所(ヘブル語で
ゴルゴダと言われる)に出て行かれた。彼らはそこでイエスを十字架につけた。イエスと
一緒にほかにふたりの者を、それぞれ両側にイエスを真中にしてあった。ピラトは罪状書き
も書いて十字架の上に掲げた。それには「ユダヤ人の王ナザレのイエス。」と書いてあった
。それで、大勢のユダヤ人がこの罪状書きを読んだ。イエスが十字架に付けられた場所は都
に近かったからである。またそれにはヘブル語、ラテン語、ギリシャ語で書いてあった。
そこで、ユダヤ人の祭司長たちがピラトに、「ユダヤ人の王、と書かないで、彼はユダヤ人
の王と自称した、と書いてください。」と言った。ピラトは答えた。「私の書いたことは私
が書いたのです。」さて兵士たちはイエスを十字架に付けると、イエスの着物を取り、一人の兵士に一つずつあたるよう四分した。また下着をも取ったが、それは上から全部一つに織った、縫目なしのものであった。そこで彼らは互いに言った。「それは裂かないで誰の物に
なるか、くじを引こう。」それは「彼らはわたしの着物を分け合い、わたしの下着のためにくじを引いた。」という聖書が成就するためであった。兵士たちはこのようなことをしたが
、イエスの十字架のそばには、イエスの母と母の姉妹と、クロパの妻のマリヤとマグダラの
マリヤが立っていた。イエスは、母と、そばに立っている愛する弟子(この弟子はヨハネ。
なぜならこの光景を見ていた12弟子は彼だけだったから。)とを見て母に「女の方。そこに
、あなたの息子がいます。」と言われた。それからその弟子に「そこに、あなたの母がいます。」と言われた。その時から、この弟子は彼女を自分の家に引き取った。
                                     つづく