暖かく無関心なホッとする人(P君)3934話

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 「正樹の一人クリスマス(クロスロード)」12話


正樹は思った。「ヨセフのような人はめったにいない。」続いて2章を読み始めた。
イエス・キリストはヘロデ王がユダヤを治めていた時に誕生した。その時、占星術の
学者たちが東方からエルサレムのヘロデ王のもとに来て、救い主はベツレヘムで生まれる
ことを教えた。が王は自分も後で拝みに行くと嘘をつき、後でその地方の2歳以下の男の子
を皆殺しにした。占星術の学者たちを東方で見た星が導き、ある家の上で止まり、学者たち
はその家に入り、幼子イエスを礼拝した。と書いてあった。----でも何かおかしい?
正樹は思った。クリスマスの起源についてインターネットで調べたら、ルカによる福音書
2章に詳しく書いてある。それによると一番最初に誕生した幼子イエスを礼拝したのは、
羊飼い達だった。しかも馬小屋で。この日が正確なクリスマスだ。--------
 マタイによる福音書2章の占星術の学者たちが幼子イエスを礼拝したのは当時借りていた借家だった。ということは生まれた場所は馬小屋だったが、そこにずっといるわけがないので、その近所の借家を借りてその家に住んでいたわけだ。
                                    つづく