暖かく無関心なホッとする人(P君)3770話

13:55 D君は思った。(今の時代、最も大切なのは先を読む力だ。コロナ禍の今、
去年まで常識で通用していたことが、通用しなくなる。これからはアクセルとブレーキを
同時に踏める人しか通用しなくなる。(通用しなくなるというか、生き残れなくなると思う
。経済と感染防止を同時に考えらえる人しか。)それはドリフト。ドリフト走行はすぐ身につくものではなく、数をこなさないとできない。イニシャルDの藤原拓海も数をこなし毎日
走っていたからこそ、自然に身についたんだと思う。峠道は次から次に現れるカーブの連続
。それはどんな角度のRなのか、何回も走ってみなければ、BESTなドリフトアングルをつかめない。藤原拓海は秋名山の峠道(イニシャルDで拓海が豆腐の配達で走った。いわば
拓海のホームコース。実在はしない。)でそのドリフトアングルを誰よりもよく知っていた
。それは誰よりも多くそのコースを走ったから。とにかく今の時代はそれによく似ている。
次から次に襲ってくるコロナ(危険なカーブ)という試練。それをアクセルとブレーキを
同時に踏みながらクリアーしていく。今求められているのは、そのカーブをドリフトして
クリアしていくスキル。それは臨機応変ということだと思う。この方法なら絶対いい。なんてことはない。頭が凝り固まった人には無理だと思う。それは拓海の愛車AE86トレノを見ればわかると思う。そのクルマは軽量コンパクト。拓海の手足のように自由自在に右に左に
、ドリフト走行も朝飯前。重い車だったらそうはいかない。やっとのことでブレーキを踏み
。コーナーをクリアしてから、アクセルを踏んで加速する。今まではそれがカーブをクリア
するセオリーだったが、それでは大きくタイムを落とす。(収入を下げる。)それだから
トレノのような余計な重量物を持たない軽量な車(今までの常識をもたない身軽な固定概念
のない人。目の前で目まぐるしく変わる世の中に勝つ人(世の中の上を行く。先を読む人)が本当の勝者になると思う。
                                     つづく