暖かく無関心なホッとする人(P君)3634話

 15:30 D君は続けてヨハネの黙示録12章を読み始めた。
12-1~ また巨大なしるしが天に現れた。一人の女が太陽を着て、月を足の下に踏み、
    頭には12の星を被っていた。この女は身ごもっていたが、産みの苦しみと痛み
    のために叫び声をあげた。また別のしるしが天に現れた。見よ。大きな赤い竜
  (サタン)である。7つの頭と10本の角を持ち、その頭には7つの冠を被っていた。
    その尾は天の星(天使たち)の1/3を引き寄せると、それを地上に投げた。
  (サタン(悪魔)に協力した1/3の天使は悪霊どもと化し、天上に居場所がなくなり
   地上に降りてきた。)また、竜(サタン)は子を産もうとしている女の前に立って
   いた。彼女が子を産んだ時、その子を食い尽くすためであった。(事実、福音書を
   読むと、イエス様が生まれたらすぐ殺害しようとしたヘロデ王は、その地方に住む
   2歳以下の男の子を殺害した。)女は男の子を産んだ。この子は鉄の杖を持って、
   すべての国々を牧するはずである。その子は神の身元その御座に引き上げられた。
  女は荒野に逃げた。そこには1260日の間、彼女を養うために神によって備えられた
  場所があった。(この女はマリヤのことでなく、世の終わりの聖徒のことを指してい
  ると思う。先にも1260日という年月の間、二人の預言者が預言すると書いて
  たが、そのことと関係あるんだろうか?ここまでヨハネの黙示録を読んで、いくつか
  気が付いたことがある。それは黙示録はわざと難解に書かれている。その理由は
  ヨハネがアジア地方にある教会宛てに書いた巻物で、書かれた内容をローマ帝国が
  厳しくチェック(観閲)し、もし帝国に反逆する内容だったらそこでストップ。
   当時のローマ帝国はまだキリスト教国でなく、ローマ皇帝が「主」と呼ばれる
   独裁国家で信教の自由などなかった。だから主と言われていたイエス・キリストは
   帝国によって死刑にされた。そのキリスト教を引き継ぐ弟子のヨハネは要注意人物
   としてローマ帝国に逮捕されパトモス島に島流しの刑に服役していた。)
  それとこれは12章を読んで気が付いたことだが、12章は天上で天使らの反乱が起き
 、その首謀者サタンと堕落した天使ども(これがサタンと共に地上に投げ落とされた
  1/3の天使)が書かれているように、世のはじめの天上の歴史が書いてある。そうか
 わかった。黙示録は4つの異なった世界を描いている。一つは近い将来この地上で起こ
 るであろう事件をあらかじめ預言したもの。もう一つはその時、天(神の国)でどんな
 事が起きているかを書いたもの。もう一つは昔、地上でどんな事件が起きたかを書いて
 いる。最後の一つはその時、天上ではどんなことが起きていたか、という4つの世界が
 12章では目まぐるしく変わっている。それで僕はいい方法を思いついた。それは、
「ここは未来地上、ここは未来天上、ここは過去地上、ここは過去天上」と4つに分けて
 黙示録に書いておくことだ。これで少しは黙示録を整理して考えることができる。


                                    つづく