暖かく無関心なホッとする人(P君)3517話

  12:30 「降誕劇」が始まった。(僕が脚本を書いたわけだから監督も兼ねている。
プロの劇団でなかったし時間も無かったので、失敗しなかっただけでも良しとしないと
いけない。でも面白かった。映画の監督は楽しいというが、一回やったら病みつきだ。
それはこんな小さな劇を任された僕ですら、その気持ちがわかるんだから映画とかだったらきっとたまらないだろう。わかった。劇がどれほど感動するかは、役者は自分のセリフ
だけ読んで、その劇の中で振り回され、ある時は怒り、ある時は泣き、ある時は笑い、
ある意味カロリー消費が大きい役者が多いと感動的になる。少しセリフと違っても、その
意味が観客に伝わればその方がいい場合もある。そんな役者はその役になりきっている。
そういう人はアドリブもできる。ある意味監督みたいだ。
逆にセリフに正確でも、感情がこもっていないロボットのような役者はもう二度と見たくない。そこが一級と二級の違いだろう。)
                                  つづく