暖かく無関心なホッとする人(P君)3501話

 7:30 D君とリーナは朝食を食べ終え、食器を片付け一休みしていた。


D君 「リーナがもし誰かから6000億円もらったとするよ。で、リーナの友達が
    リーナから100万円の借金をしていたとする。で、その友達がリーナのところに
    来て、「どうしても借りたお金が返せない。もう少し待ってくれる?」と言って
    来たらどうする?」


リーナ 「うーん、多分6000億円の現金を見せられたら、そんなはした金どうでもよく
     なるんじゃない。」


D君 「だよね。でもマタイの福音書18-20~に出てくるしもべはそうしなかった。
   なんでだかわかる?」


リーナ 「わからない?」


D君 「それは多分6000億円がどれだけ大量の1万円札か、実際に見ないからだよ。ただ
   「君の6000億円の借金を帳消しにしてあげる。」と言われてもあまり実感がわか
    ない。でも6000億円の現金を見れば、100万円ぽっちどうでもよくなる。
    この愚かなしもべはそんなはした金にこだわったから、主人から借金の帳消し
    が無かったことになってしまった。」


リーナ 「バカみたい。」


D君 「そんなバカにならないよう、心の目で十字架に架かって下さったイエスさまを
   いつも見上げることだよ。本当はリーナがその十字架に架からなきゃいけなかった
   んだよ。」


                                    つづく