暖かく無関心なホッとする人(P君)2797話

 午後3時52分、D君はそこからBさんの住む御茶ノ水のマンションに向かった。


               🚙====
D君は助手席にいるBさんに向かってしゃべりかけた。
D君 「樗澤さん、車のドライバーが運転中、眠くならない方法を知ってますか?」
Bさん 「そんな上手い方法あるの?えー、ガムをかむ。」
D君 「違います。」
Bさん 「ラジオを聴く。」
D君 「もっと駄目です。」
Bさん 「コーヒーを飲む。」
D君 「カフェインが効いてくるのは飲んでから10分後です。それにコーヒーには
    利尿作用があります。もし運転中におしっこがしたくなったら困りますよね。」
Bさん 「うーん、難しい質問だね。」
D君 「正解はあなた次第です。」
Bさん 「えっ、どういうこと?」
D君 「つまり、僕が話しかけて、その話をBさんが聞いて答えることです。こうして
    会話を続ければずっと頭を使ってますから眠くなりません。反対に助手席の人が
    寝てしまえば、恐ろしい結果になります。居眠り運転です。だからBさんの責任
    は重いんです。よろしく頼みますよ。」
                                    つづく