暖かく無関心なホッとする人(P君)2733話

 午後4時、D君はBさんをお茶の水に車で送ってた。🚙====
Bさんは気持ちよさそうに後部座席で寝ていた。D君はBさんのことがひと段落して
ホッとしていたが、もう一人気がかりな人がいた。その人は同じ出版社で働く後輩の
唐沢君だ。彼は若いころのキムタクに似たイケメンだ。女性が彼をほっておくわけがない
、多分彼はモテモテだろう。でも意外と彼は真面目でチャラくない。歳は27歳だ。
彼女とクリスマスを過ごすだろうと思って、クリスマスカードで教会のクリスマス祝会の
知らせを送らなかった。当然彼女がいるだろうと思っていても、本当はクリぼっちだった
かも知れない。だとしたら可哀そうなことをしたんだ。外見で人を判断しちゃいけない。
マタイによる福音書の種まきのたとえで、農夫はいい土地と悪い土地に関係なく、種を蒔いた。だから今度は唐沢君を伝道の対象にしよう。
                                     つづく