暖かく無関心なホットする人(P君)1717話

 午後7時、二人は夕飯を食べ終わった。
D君 「食器の後かたずけは僕がやるよ。リーナがうちの料理長、僕は皿洗い。」
リカ 「それでいいの?」
D君 「もちろんいいよ。独身だったら毎日自分で洗うしかないからね。」
リカ 「おとなー。ディーンだって料理したい日ってあるでしょ?」
D君 「あることはあるけど、今はそれどころじゃないよ。」
リカ 「他にしたいことがあるってこと?」
D君 「そうなんだ。クリスマスはもうじきだし、伝道には絶好のチャンスなんだ。ほら
    僕たちの結婚披露宴に2人の中年のおっさんがいたでしょ。彼らは同じ
    大学の親友なんだ。20代のころは一緒にバーベキューをしたり、一緒に
    スノボーに行ったり、遊び仲間なんだ。一緒によく渋谷のお好み焼き屋
    に行ったなー。その彼らはまだ独身なんだ。35歳なんだけど、ぐずぐず
    していたら、あっという間に40になっちゃうよ。39と40歳じゃ、印象が
    全然ちがうよ。僕が結婚したことで、彼らは前より焦って来てるよ。
    だからリーナみたいな教会クリスマスの招待状を作りたくてね。」
リカ 「なるほどね、」
D君 「お皿は洗っておくから、先にお風呂に入ってて。」
                                つづく