暖かく無関心なホッとする人(P君)1282話

 11時45分、2人はアリオの中の「うどん屋」に入り、空いている席に座った。
店員  「いらっしゃいませ。」
D君  「肉うどん。」
リカ  「月見うどん。」
D君  「なんか最近思うんだけど。ぼーっとする。時間って大事だと思うんだ。僕は
    しょっしゅう、ぼーっとするね。」
リカ  「例えばどんな時?」
D君  「そんなこと考えたことないよ。そういう時は頭のスイッチがOFFになっている
    から記憶にないよ。」
リカ  「そうか。そうだよね。」そのとき注文したものが来た。二人は黙って感謝の
    お祈りをした。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
D君  「思い出した。しいて言えば、料理を作っているときは、料理のこと以外の
     スイッチはOFFになっているから、後のことはボーっとしているね。」
リカ  「へー、そうなんだ。」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
    。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
D君  「リカちゃんは知らないかもしれないけど、右脳と左脳を繋ぐ脳梁の太さが
    男の脳と女の脳では違うんだ。女の脳の方が太いんだ。だから右脳と左脳の
    連絡が上手くいく。つまり脳全体を同時に使える。料理をしながらTVを見たり
    、電話をしたり、同時に違うことができるんだ。でも男の脳は1つのことしか
    できない。料理をしているときは、そのことしか出来ない。だから横から別の
    ことをされると集中できなくてイライラする。でも僕は一人になって料理する
    ので集中できる。その他のスイッチはOFFになっているからボーっとしている。
    その時間が充電時間なんだ。料理以外の機能がその時間休める。だから会社で
    嫌なことがあっても、それから忘れられる。で、そのうちそんなことがあった
    事すら忘れている。前に話したけど、しゃっくりを止めようとするんじゃなくて
    諦めて別の事に集中しているうちに、気がついたら止まってる。のに似ている
    ように料理していると、他のスイッチがOFFになって充電できるから好きなんだ
    。」
                                    つづく