「透明な窓ガラスの向こう」

 部屋にはサンサンと日差しが入る、しかも7月上旬で、まだ梅雨も
明けていないのに、外は35度もある。でも、そんなの関係ない。
部屋の中はエアコンが効いている。設定温度は26度。だから部屋に
入れば外に出たくない。で一日中、室内にいれば涼しいが今度は汗を
掻かない体になってしまう、冷房病だ。多分これが熱中症の原因だと
思う。汗を掻かない体になってしまうと、熱が体内に、こもってしま
い病気でもないのに体温が異常に高くなり危険です。外に出て汗を掻
けば健康な体を取り戻せる。ん、これは何かに似ていると思いました。
 そうです。室内は「あの説」を支持する、いわゆる正当派。この
エアコンの効いた涼しい部屋は一見快適ですが、体は悲鳴を上げてい
ます。しかし体は何も言いません。だんだん汗を掻かない体になって
いき、体内の熱を発散できなくなってしまう。これを「あの説」支持
に変換すると、「あの説」を支持する、いわゆる正当派教会は一見、
何も問題が無いように見えますが、信者の魂は悲鳴を上げています。
しかし信者は、その教会では何も言いません。だんだん聖書を読まな
いクリスチャンになっていき、聖書を理解できなくなってしまう。
 その部屋の住人は考えました。エアコンを切って扇風機に変えよう。
で窓も開ければ最初は暑いかも知れないが、そのうち暑さにも慣れて
平気になるだろう、その方が何より体のために(汗を掻き、体温を
下げられる体)なるだろうと思った彼はそうした。これを「あの説」
を支持しないAC313年以前の聖書だけを心の拠りどころにした初期の
クリスチャンに変換すると、そうしたクリスチャンは最初の内は孤独
かも知れませんが、そのうち孤独にも慣れて平気になり、その方が何
より魂のために(聖書を読み、聖書を理解できるクリスチャン)なる
だろうと思った彼はそうした。
 透明な窓ガラスの向こうと、こちら側では全然違います。ただ体に
感じる暑さだけでなく、夏(聖書)をリアルに感じれます。