暖かく無関心なホットする人(P君) 279話

 午後5時15分、D君は会社から駐車場に向かう途中、スマホでリカちゃんに電話した。
「ブルルル、ブルルル、ブルルル、はい加藤です。」「リカちゃん、D太郎だけど。」
「あっ、コーチ、あさってはBIGニュースの日ですね。」「うん、やっぱりドキドキして来た。それとちょっと考えたんだけど、渋谷ハーベストにイノッチと剛君も連れて行った
方がいいかな?と思うけど、どうかな?」「そうですね。イノッチはよくわからないけど
、剛君はギターが趣味と言っていたから連れて行けば、きっと喜ぶと思う。あくまで
RGRDが核だけど、参加してくれるのは構わない。」「イノッチは楽器はやらないかな?
」「イノッチが何か楽器をしているのは聞いたことがないけど、彼はメカや電気に強く
裏方というかミキサーに向いていると思う。」「サンキュー、いいニュースを聞いた、
それならイノッチもバンドに向いていると思う。じゃあ二人を渋谷ハーベストに連れて行けば、きっと喜ぶと思う。それと今度の日曜日は忙しいので、いつものケーキ屋デート
はキャンセルね。」「OK。」
                                  つづく