暖かく無関心なホッとする人(P君)3794話

13:05 D君はまた思いついた。(今、将棋の藤井棋士が話題になっているが、彼の強さの
秘密は相手の棋士の裏側に回って、相手の方から将棋盤を見ることだと思う。こうすると
相手が今度どんな手を打つか予想が付く。それでその手を打たさないよう、邪魔をする。
こうして相手の作戦をつぶしたから勝ったと思う。(かつては加藤一二三棋士が同じように
「ひふみんアイ」という相手側から将棋盤を見る手を使ったそうだ。実際に対戦相手の背後
に回ったかは知らないけど。もし頭の中だけでそれをしたとしたら、凄いことだと思う。)
 それで思いついた。相手側から見れば相手の考えていることがよくわかる。よく「相手の
立場になって」というが、それをちゃんとやっている人はほとんどいないと思う。藤井棋士
のように相手の後ろ側に立ってみると、相手の考えが読める。例えばある事項が思いつき、
そのことを相手に聞きたいと思ったとする。それで電話をしようとしたら(ちょっと待てよ
。彼も今自分の仕事をしている。そんな時に電話がかかってきたら、せっかくいいアイデア
が浮かんだかもしれないのに、それがどこかに吹っ飛んでしまう。彼は俺の電話を恨むだろう。俺だって仕事中に電話がかかってきたら大迷惑だ。3時のお茶休みに電話しよう。)と
思う人は、相手の後ろ側に立てる人だ。そうできる人は打つ手(対人関係)に間違えない。
 問題はアダルトチルドレンの人はそうはできないということだ。アダルトチルドレンは
体は大人でも心は子供。人に甘えたい。自分さえよければ、相手なんかどうでもいい。
そこには相手がどう思うかなんて少しも考えない。藤井棋士のように対戦相手の後ろ側から
将棋盤を見て、相手の考えを読むことはできない。だからまずアダルトチルドレンから卒業
すれば、相手の考えを読むことができる。これはどんなことよりも大事だと思う。


                                    つづく