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（、、、、、、、、、、、、、、、、、、、そうか、わかった。バックネットがあるのにファールボールを避けるのは、ゲームに集中してボールの行先だけ目で追っているからだ
。それと岸田のことは関係がある。岸田も結婚相手を探すことだけ考えている。ボールを
目で追っている観客と同じだ。じゃあバックネットは何なんだろう？それはファールから
観客を守るものだ。恋愛に例えると、打ったボールはどこに飛んでいくかわからない。
でも一つだけわかることは、バッターはピッチャーが投げたボールを打たなければ、どこ
にもボールは飛んでいかないことだ。これは誰かが好きでも告白しなければ、フラれる
ことはない。ヒットは恋人をGET。アウトはフラれること。じゃあファウルは？、、、
ファウルは脈はあるがGETまでいかない。じゃあ真後ろのバックネットにファールを
打つのは？、、それはタイミングは合っているし脈もある。もう少しで長打。話が飛んでしまった。岸田はバックネット裏の観客のようだ、ボールつまり結婚相手しか見ていない
。でもバックネットがあるからその中にいれば安全だ。これは告白しなければフラれない事と同じで安全だ。教会の青年会にいれば自然にグループ交際になる。すでに付き合ってるわけだから「お友達から始めてください。」なんて言う必要はない。すでに友達以上、
恋人未満だ。女性はこの曖昧な時期が大好き。バックネット裏は青年会という安全地帯
。そこでは告白なんて必要ない。だって皆で食事をしたり、お茶を飲んだり、おしゃべり
したり、どこかに出かけたり。これって付き合っている男女と同じじゃん。むしろ
グループ交際だから誰かの助けもある。）そんなことを岸田に言おうと思った。
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく