暖かく無関心なホッとする人(P君)2369話

 午後12時15分、
D君 「リーダー達が戻って来るまで、しばらくサブリーダーの僕が司会をします。
   皆さんの交際などはリーダー達が戻って来るまで、取っておいてください、
   でないと二回同じ事を話すことになりますから。」
隆一、聡 「賛成。」
リーナ 「その間どんな話題をすればいいの?」
D君 「そうだね。恋愛の話題抜きにすれば最近僕が考えていることは、相手の心を
   読むことの重要性かな。ただしそれは正義を目標にしてる場合に限るという
   条件が付くけどね。そうでないと悪い権力者の心も読んで、その人に気に入ら    
   れたくて、その人の思い道理に動いてしまう。それが今話題の「忖度」なんだ。」
隆一 「じゃあ正義を目標にしている相手の心を読むにはどうすればいいのかな?」
D君 「そのことを考えていて思いついたのは、マタイによる福音書25章の終わりの方
   なんだ。そこに最後の審判で羊とヤギが分けられる様子が書いてある。このヤギの
   方は自分の利益になる人にのみ親切に対応したけど、これは自分の利益になる人に
   のみ「忖度」を働かせる、悪い方の相手の心を読むことだよ。これが正義を目標と
   しない方だね。政治の世界によくある事だね。でも羊は自分の利益にならない人に
   対しても親切に対応したんだ。これが正義を目標とする相手の心を読むことだと思 
   う。そこに「私を信じるこれらの最も小さい人にしたことは私にしたことだ。」と
   イエス様は言ってる。社会から見放された人は他人に親切にしてもらっても 
   お返しができない。それは同時に天に宝を積んでいることだと思う。ここで大事な
   事はイエス様は「私を信じる~。」と条件を付けていることなんだ。クリスチャン
   でも何でもない人に親切にしても天に宝を積むことにならない。かえって悪に加担
   する事の方が多い。だから苦しんでいるクリスチャンにすることほど大切なことは
   ないんじゃないかな。」
                                     つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2368話

 午後12時、礼拝が終わり司会者が週報を読み上げた。
午後12時5分、青年会のメンバーが会堂から会議室に移動しようとした時、リーダー
がみんなを引き留めて 
リーダー 「今日は第2日曜だからスタンダード青年会なんだけど、コンビニ弁当を買い   
      に行く係の人は新年一回目と言うことで、僕とイノッチと剛君の3人で行こ 
      うと思うからね。」
午後12時10分、彼らが会議室に移動するとリーダーが出したノートに、各自食べたい
弁当を記入し500円を彼に渡した。それから彼ら3人は出て行った。
                                   つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2367話

 10時15分、
D君 「そろそろ会堂に行こう。この続きは礼拝後の青年会で」----6人は会堂に
入り、いつもの席に着いた。途中リーダーとガッキーに目で会釈した。
 10時30分、礼拝が始まった。
礼拝の時いつもD君は思うことがある。正面の壁に木で出来た大きい十字架があるけど
、そこにイエス様が掛かっていて血を流して苦しんでいるのを想像して、初めてこの
十字架は完成するんだ。と思っていた。そこで私の罪は死んだ。私が本当なら死ななければいけなかった。死ななければ罪の償いはできない。これがすぐには死なない電気椅子
に縛り付けられた人を想像すると、ものすごく惨い殺し方だと思う。一気に殺す絞首刑
と違って電気椅子の死刑は残酷だ。その何十倍も惨い殺され方が十字架刑だ。」


                                    つづく