「その場の空気感」

 聖書を読むとき、その場の空気感と、その場に自分がいることを
想像します。また三人の神様が別の場所で別の考えでいて、でも三人
は同じチームで、チームの勝利のため全力を尽くす。この三人がいる
ことを覚えつつ読みます。福音書ではイエス様は地上で、父なる神様
は天上で、聖霊様はイエス様に寄り添うように、野球のピッチャーと
キャッチャー(聖霊様)のように助け合いながら行動していました。
 この三人の神様を心にインプットして聖書を読むことは大切です。
このリアルな三人の人をイメージして、はじめて聖書が生きた書物
になります。それをただ何となく聖書を開いて「あの説」に基づいて
イエス様と父なる神様と聖霊様は、いつも一緒で離れることなく一人
の人の心、一つの人の考え、その人はひとりですから。
顔は三つありますが、一人ですから脳は当然ひとつです。だとしたら
ゲッセマネの園でイエス様は祈ることなく、悩むことなく、すんなり
十字架に掛かったでしょう。でも実際は全然そうでありませんでした。
もしそんな人がいたら、体は一つで顔は三つある想像上のモンスター
です。実際にはいないので聖書自体が現実離れして、その場面が想像
できない。
 そうでなく、役割のハッキリした別の三人の神が登場するドラマと
して聖書を読むなら、その場面が あざやか にイメージできます。