暖かく無関心なホッとする人(P君)1369話

 午後7時。聖書を読む時間だ。今晩読むのは出エジプト記32章。イスラエル人はモーセ
が、なかなか山から降りて来ないのでしびれを切らし、アロンに食って掛かった。
「さあ、私たちに先立って行く神を造って下さい。私たちをエジプトの地から連れ上った
あのモーセという者がどうなったのか?私たちにはわからないから。」困ったアロン
はイスラエル人の言いなりになり、民が耳に付けている金の耳輪を外させ、アロンの所
に持ってこさせた。その集めた金を溶かし、木を子牛の形にノミで彫り、溶かした金を
そこに流し、鋳物の金の子牛を作った。アロンは、その前に祭壇を築いた。翌日、朝早く
イスラエル人は全焼の生け贄を捧げ、和解の生け贄を供えた。民は座って飲み食いし、
立っては戯れた。主はモーセに仰せられた。「さあ、すぐ降りて行け!あなたがエジプト
の地から連れ上ったあなたの民は堕落してしまったから。彼らは早くも、わたしが彼らに
命じた道から外れ、自分たちのために鋳物の子牛を造り、それを伏し拝み、それに生け贄
を捧げ、「イスラエルよ。これがあなたをエジプトの地から連れ上ったあなたの神だ。」
と言った。主は以前の約束(出エジプト記19章8節でイスラエル人は主の命令に従うと言った、その後モーセは十戒を民に伝えたのに(20章)すぐ十戒の最初の3つの戒めを
破った。)を守らなかったイスラエル人に対し怒りが燃え上がり、滅ぼそうとした。
しかしモーセは主の怒りをなだめ、とりなしをした。それで主は彼らに下すと仰せられた
わざわいを思い直された。
 モーセは主御自身の指で刻まれた2枚のあかしの板(2枚の十戒石板)を手にして、山を降りた。/////////////////////////////////////////下山して宿営に戻ったモーセは、イスラエルの民が
金の子牛の偶像を拝んでいるのを見て怒り狂い、十戒が刻まれた2枚の石板を山のふもと
に投げ捨て、砕いてしまった。それから、その偶像の金の子牛を火で燃やし、そのあと
それを粉々に砕き、これを水の上にまき散らしイスラエル人に飲ませた。モーセはアロン
に、どうして彼らにこんな大きな罪を犯させたのか?と怒り詰め寄った。(アロンは気が
弱いところがあったと思う。それで自分がモーセ不在の時の指導者だということを忘れ
、イスラエル人の言いなりになってしまった。)モーセは民が乱れているを見て言った。
「誰でも主につく者は私のところに。」するとレビ族がモーセのところに集まった。
モーセが罪を犯した民を殺すようにレビ族に命じると彼らは約3000人をその日殺した。
(モーセが神の手で刻まれ、もらったが山から下山した時、ぶち切れ投げ捨て砕いて
しまった最初の十戒石板はどんなことが刻まれていたか、誰も知らない。)
                                    つづく