「いったい誰のために?何のために?」

 いったい「あの説」を現在も支持して誰が得をするのだろうか?
現在はローマ帝国と言う国は存在しない。にもかかわらず、その国の
影響を受けているとしたら、これは本当は存在しない亡霊に怯え
その迷信に支配されている人のようです。
 「あの説」が作られた背景には当時のローマ帝国が関係している。
ローマ帝国は周囲の国々を征服していったが、困った国があった。
それはエジプトだった。特にアレキサンドリアは難しい土地だった。
そこの人は一倍プライドが高かった。アテナイからアレキサンドリア
にギリシャ哲学の中心地が移動した。さらにその上この土地には昔から
太陽三神の信仰が根づいていた。一筋ならではキリスト教を受け入れ
なかった。そこで「あの説」(三位一体説)がキリスト教に取り入れ
られた。この説は太陽には朝日と日中の太陽と夕日と違う姿があるが
三つとも同じ太陽です、と言うエジプト国民が慣れ親しんだ太陽三神
の信仰に似ているキリスト教なら、エジプト国民もキリスト教を受け
入れてくれるだろう。というアタナシウスが考えた奇策だった。事実
アタナシウスはアレキサンドリアの住民だったので太陽三神の信仰は
よく知っていた。なおかつ、彼はローマ帝国の執事だった(政府の
事務次官のような人)彼は政治的にしか考えていなかった。
ローマ帝国の国教をキリスト教にしたのは自分だという誉、そして
当時のローマ皇帝のプライドだった。たったそれだけのことでその後
のクリスチャンが失ったものは余りにも大きい。