「リアルにイエス様の、ごく近くにいた人」

 「初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、
よく見て、手で触れたものを伝えます。~」これは12弟子の一人
ヨハネが書きました。多分、ヨハネは弟子の中で最初から最後の
十字架までイエス様の一番近くに最も長くいた人だと思います。
ヨハネはイエス様の日常生活をリアルに知っていました。イエス様も
お腹が空くこともあれば、疲れて眠くなることもありました。ヨハネ
の近くにいたのは30歳ぐらいの男性でした。
 天上から地上に降りてきてバプテスマを受け、最初は父なる神様の
計画に協力するつもりでしたが、いざ目の前に十字架刑が近づくと
パニック状態になり何とかして、この場面から逃れたかったのです。
この時は普通の30歳ぐらいの男性でした。
 しかしゲッセマネの園で祈る場面で必死に祈り「キリストは、肉に
おいて生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、
御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その実に
敬う態度のゆえに聞き入れられました」
 この場面をドラマとして見ると、父なる神様と子なる神様が同時に
違う思いで違う場所で現れている。これを一人で演じることは不可能
です。
 「あの説」によると、三つにまして一人の神ですから父なる神様
と子なる神様はいつも一緒で、思いも一緒のはずです。だとしたら
ゲッセマネの園の事件は「あの説」を支持するクリスチャンにとって
全部フィクション(作り話)ということになります。又は、この場面
だけ父なる神様と子なる神様は分離していて、考えも違ったと思う
なら、どうして聖書を通してそうだったと思えないのか不思議です。