暖かく無関心なホッとする人(P君)2032話

 12/28(木)午後8時、リーナが脱衣室から出て来たので、D君が代わりに入って
行った。お風呂場の中で彼は「これでアドバイス出来ることはだいたい書いたけど
あとは本番で彼らがどれだけ冷静でいられるかだ。」彼は考えた。「彼らも僕と同じ
理学部出身だから、理屈に合わないことはしないはずだ。でもどうして恋愛のことに
なると人は冷静でいられなくなってパニックに陥るのだろうか?わかった、学力の
偏差値と恋愛偏差値は違うんだ。学力の偏差値が高くても、恋愛偏差値が低い人も
いる。学力の偏差値は勉強すればするほど高くなるけど、恋愛偏差値はたくさん恋愛
をして、失恋もして傷だらけになって「こういう時はこうすればいいんだ。」と
自然にわかるようになる。
 午後8時45分、彼は脱衣所で体を拭き、パジャマに着替え、髪の毛もバスタオルで
拭きながらベッドルームに行った。リーナはもう寝ていた。彼は思った。風邪も
治ったばかりだし、明日は今年最後の仕事で会社でも大掃除がある。明後日は家の
大掃除で、日曜日は大事な日だ。これから忙しくなる。ちょっと早いけど体力回復
のため寝よう。
                                  つづく