暖かく無関心なホッとする人(P君)2033話

 12/29(金)朝6時、D君は起きた。室温18度、温かい。彼は脱衣室に行って顔を洗い
服を着替えた。それから台所に行き、お湯を沸かし~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~しばらくしてお湯が沸いたので
ポットのお湯を入れ換え、そのお湯でコーヒーを作り☕~ひとくち飲んだ。そうしないと完全に目覚めた状態にならない。食卓の片隅に聖書が置いてある。この誰もいない静かな時間が聖書を読むには最適だ。
 朝6時15分、聖書を読む時間だ。今朝読むのはマタイによる福音書5章。イエス様は4章の終わりで弟子を見つけ、この5章から本格的に説教を始めた。この5章は奥深く、一見
この地上で恵まれない人の方が、地上の幸せを求めないで天の幸せを求めている。
だから繰り返し、そんな人のために天の御国は用意されているとイエス様は言っている。
 最初に「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。」から
始まっている。これには意味があると思った。心が貧しい人、つまり心に何もない人、
ある人の心は恋人でいっぱいだったり、またある人は好きなアイドルで心がいっぱい、
またある人は愛車といって自分の車で心がいっぱいだったり、お金を貯めることで心が
いっぱいだったり。でもこの人にはそういったものが何もない、心が空虚だけど人や物
で埋めようとしないで自分の空虚さを意識している。リーダーは以前「この心のすきまは造り主でしか埋められない。」と言っていたのを思い出した。この心の貧しい者でなければ、その後に続く御言葉を聞き入れないと思う。心が空っぽだから御言葉を心にストック
できる。(彼はストックと言う言葉が好きだった。ストックというのは決して足りなくなる事がない、常時予備が補充されていく。現在進行形。)最初の御言葉を無視して
その後を実行しようとしても、それは無理だと思った。人間にはできない、聖霊の力が
ないとできない。と思った。
                                    つづく