暖かく無関心なホッとする人(P君)1785話

 午後5時、
D君 「それで思ったんだけど、リーナはカルテットを見てたって言ってたよね。」
リカ 「うん、見てた。」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
D君 「あのドラマの中に恋愛偏差値を上げるヒントが所々にあることに気づいた?」
リカ 「えっ、そうなの?」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
D君 「リーナはもともと恋愛偏差値が高かったから気にならなかったんだよ。
    だから、こうして結婚出来たんだよ。」。。。。。。。。。。。。
リカ 「どの個所が恋愛偏差値を上げるところだったの?」
D君 「どこというか全体に参考になるところがあったよ。一つの例では、
松田龍平が務める会社の、同じオフィスで働く同僚のOLは彼と仲良かったが
彼が煮え切らない態度だったので34歳になった時、婚活を始めた。その場面で
彼女は彼に話した。「今度、結婚することになった。」、そのときすぐ
「そんな人辞めて、僕と結婚してくれ。」と言えばよかったのに、返事が遅れたため
彼女の気持ちは固まってしまった。彼はドラマの中で「しっかり者」だったが
恋愛偏差値は低い人だった。恋愛偏差値が低いと相手の本心を読み取ることができない。対して高橋一生は恋愛偏差値が高い人だった。そのOLは松田龍平に恋心を抱いていて、そのOLの本心は「もうじき結婚しちゃうから早く止めに入って、私は婚活で知り合った人となんか結婚したくない。あなたと結婚したい。」だった。しかし松田龍平は、
この言葉の真意を読み取れなかった。また、高橋一生が吉岡里帆をスキーに誘った時、
彼女は彼にメールで「今度一緒にスキーにいきましょう。またメールしますね。」
と書いてきた。でも彼はこのメールの真意を読み取った。具体的な日時を相談
しようとしない。もうメールして来ないで下さいね。が本心だと解った。
その他にも彼は行間、言葉にならない本心を読み取った。この能力がある人は
恋愛偏差値が高い人だと思う。僕はカルテットみたいなドラマをもっとやればいい
と思うよ。そうすれば今よりもっと恋愛偏差値の高い人が増えると思う。
誰だって好きな人の本心が知りたいけど、ハッキリ言って拒否されたら、
自分が傷つくから言えない。でも、みんな本心を読み取ってほしいんだ。
だから恋愛偏差値が高くないと大変だよ。このドラマで満島ひかりは相当鈍感で
恋愛偏差値が低かった。せっかく高橋一生が好意を寄せていたのに、それに
気が付かなかった。ずっと近くにいなきゃいけない時は、その後の事も考えて
ハッキリ告白できない。昔、僕も高橋一生のように気に入った子がいた。
でも、告白めいた事はできなかった。その後もずっと顔を合わせなければ
ならなかったからだ。それである時はスキーに誘ったが「その日は友達とスキーに
行く約束なの。」(多分それは口実)と断られ、ある時はある映画を一緒に見に行こう。と誘ったが「その監督の作品に興味は無いの。」(多分それも口実)と断られたから、
これ以上誘ったら、しつこい人と思われてしまうと思ったので、脈なしと思い諦めた。
でも今でもしかたなく顔を合わすけどね、会社で。でもリーナは彼女と比べ物にならないくらい美人だよ。これが「不幸中の幸い」ってやつかな。彼女にフラれたからリーナと
結婚出来たんだからね。」
                                     つづく