暖かく無関心なホッとする人(P君)2524話

 午後4時15分、イノッチとサッシーはドライブを楽しんでいた。--------
イノッチ 「サッシーは好きなミュージシャンとかいる?」
サッシー 「べたなんだけど、昔っからミスチルのファンでね。」
イノッチ 「それはラッキー、俺もファンなんだ。車の中にいつも置いてあってね。」
サッシー 「どの曲が一番好きなの?」
イノッチ 「Tomorrow never knows」
サッシー 「私はHanabi」
イノッチ 「じゃあミスチルのCDをかけようか。」
                                   つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2523話

 午後4時、二人はイオンの駐車場に止めてあるイノッチの黒いフィットに乗り込んだ。
イノッチ 「シートベルト閉めましたか?」
サッシー 「ためため、シートベルトしめた?」
イノッチ 「だめだなあ。癖なんでつい。シートベルトしめた?」
サッシー 「しめた、しめた。ほらねこのほうが気が楽でしょ。長年の経験から気が楽な
      付き合いじゃないと長続きしないんだってことがわかったの。」
イノッチ 「サッシーは恋愛経験豊富だね。」
サッシー 「まあね。20代の頃はそれなりに付き合った人もいたけど、もっといい人が
      現れるんじゃないかと思いそれとなく別れちゃった。でも30歳を過ぎると
      付き合ってくれる人が現れなくて、焦って結婚紹介所に登録したけど
      この人って言う人が現れなくてね。これが婚活疲れっていうやつかな。
      今思えば20代の頃、私からふった人って、なんてもったいないことをした
      んだって思うの。」
イノッチ 「まあ走りながら話を聞くよ。」イノッチはエンジンをかけ車は走り出した。


                                     つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2522話

 午後3時45分、
サッシー 「イノッチは休みの日はどうしてるの?」
イノッチ 「そうですね。読書とか機械いじりとかですかね。」
サッシー 「ためため。本を読んだり、機械いじりだよ。」
イノッチ 「そんな今日あったばかりの人にそんな乱暴な言葉遣いでいいんですか?」
サッシー 「ぜんぜんOK。学生の時、不良っていうかヤンキーのほうが真面目君より
      女の子にモテたでしょ。」
イノッチ 「そうでした。」
サッシー「でしょ。私の方が歳上だけど、年下のイノッチが私をリードすると嬉しい。
     だからこれからは私のことをどんどんサッシーって呼んで。」
イノッチ 「じゃあ言いますよ。サッシー。今晩なに食べるか。」
サッシー 「いい。その調子。そうだね、焼き肉がいい。」
イノッチ 「それじゃ、俺が知っている上手い焼き肉屋に行こう。」
サッシー 「でもまだ4時前だから行くのは早すぎる。」
イノッチ 「じゃあそれまでドライブでもしてようか?」
サッシー 「うんいいね。なんか私たち付き合っているみたい。」
                                    つづく