13:50　真っ先に起きたつもりだったD君だったが、薄目で見るとKKとランナーが
すでに起きていて、それぞれのスマホをのぞき込んだり、右手の人差し指で忙しく
画面をタッチしていた。（なるほどね。みんなを起こさないようスマホのLINEで
会話していたんだ。ということは昨日のデートは上手くいったんだな。本当は今日の
午後も二人だけでデートしたかったんだけどそうすると皆に？と思われてしまうからな。
分かるその気持ち、2年前にこの教会でリーナに会って、付き合い、プロポーズして
からもリーダー達にバレないよう二人で苦心した。それで結婚式の日程が礼拝後
司会者から発表されるまで、二人で秘密を守り通した。それが絆になった。それにどんな
ことがあっても相手は信頼できる人だと思える。それが結婚の基礎だと思う。）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

　13:10
リーダー　「今日はいつもの日曜の昼食より早く食べ始めたから、早くここの青年会が
　　　　　　終わりますが、このあと希望者だけでイオンのスターバックスでお茶を
　　　　　　したいと思いますが、希望者は挙手して下さい。」

KK　（本当はランナーと二人だけでお茶をしたいところだけど、俺とランナーが抜ける
　　と勘のいい女性陣は？と思うだろう。やっぱり行った方が無難だろう。）そう思って
　　彼も手を挙げた。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
挙手したのはリーダー、D君、BNさん、KK、ガッキー、リーナ、ミクル、マリンバ、
ランナーの9人だった。

リーダー　「それじゃあ2時まで自由時間にします。ここを2時に出発します。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

　12:25
リーダー　「どうしてこんな簡単なことに今まで気づかなかったんだろう？」
。。。。。。。。。
イノッチ　「何がですか？」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

リーダー　「青年会の昼食のことだよ。」

イノッチ　「まあそれは仕方ないんじゃないですか。まさかこんなにメンバーが
　　　　　　短期間に増えるなんて誰も予想していなかったんで。」

D君　「そうですよね。僕が初めて教会に来た2年前は、リーダー、イノッチ、剛君
　　　　ガッキー、リーナ、ミクル、マルさん、キリコ、イモリ、そこに僕が加わって
　　　　合計10人しかいなかった。当時は男性陣と女性陣が順番にここで料理を作って
　　　　いたんじゃないかな？それでだんだん人が増えて来て今度はコンビニ弁当に
　　　　なって、もっと人が増えて来たんで買に行くのが大変になって、ここでまた
　　　　3人一組で作るようになって、メンバーを数えたら22人に増えていて、これ以上
　　　　人が増えたらどうしますか？なんて変なことをリーダーに聞いてすみません。
　　　　リバイバル、クリスチャンが増えることを望んでいるのに、ちょっと考えれば
　　　　リバイバルに比べればホントどうでもいいことで悩んでましたね。」

リーダー　「懐かしいね。いろいろあったね。でもうれしい悲鳴だった。僕はよく思うん
　　　　　　だけど、神様は信者に耐えられない試練は与えない。と聖書に書いてあるの
　　　　　　は確信をもってアーメンと言える。ギリギリまで神様は人間に任せて、「
　　　　　　ああ、もうダメだ。神様助けてください。」と泣き叫んで神様だけを頼るよ
　　　　　　うになって初めて奇跡は起こるんだ。出エジプト記で紅海の海の前にまで
　　　　　　逃げてきたイスラエルの民は、さっき言った気持ちになったと思うんだ。
　　　　　　それで神様に泣きついたから、モーセによって奇跡が起きて海の水が分かれ
　　　　　　て、海底に乾いた道が出来たんだ。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく