暖かく無関心なホットする人(P君) 51話

 礼拝は12時ごろ終わった。D君は後ろの二人に「すぐ帰りますか?」と聞くと、二人は「ええ、お願いします。」と言った。それで三人は教会を出てインプレッサに乗った。
D君は「寒いですね。今エアコンを入れました。ちょっと待ってください。お二人はお昼は何が食べたいですか?」と聞いた。ガッキーは「イタリアンが食べたいです。」と言った。D君は「それならイオンの中にイタリアントマトがあるので、イオンにしますか。」
と言った。雪は段々、小降りになってきた。イオンに着くと三人はイタリアントマトに
向かった。
 D君は、この店に入るのは初めてだった。女性と一緒でないと、この店は入れないな。
と彼は思った。窓際の席に着くとウェイトレスに、ガッキーは「私はカルボナーラ。」
里香さんは「私はミートソース。」D君も「ミートソース。」と言った。またガッキー
は「あと野菜サラダと紅茶三人分もお願いします。」と言った。D君は思った。ガッキーは積極的だな、里香さんは割と大人しいんだな。料理が運ばれ三人は食べ始めた。D君は「お二人は何処で知り合ったのですか?」と聞くと、里香は「私たちは保育園から一緒
で、日曜学校も一緒、小学校のクラスも一緒、中学は違うクラスでしたが同じ高校に進学
し、大学は違いましたが、子供の時から教会で毎週会っています。」と言った。D君は
なるほど、それで仲がいいわけだ、と思った。
                                  つづく